Sports Analyst Meetup を主催して


これは2月24日(日)に開催したSports Analyst Meetup #1の振り返り記事です。


開催までの経緯

speakerdeck.com


資料にも記載しましたが、きっかけは昨年末のJapan.Rで自分がボソッと

「sports.Rとか開催してみたいな」

と、つぶやいたことがきっかけでした。


そして、懇親会で@tkaytkuyさんに「やりましょう」と背中を押していただき、
スポーツデータ分析のLTをされていた@flaty13さん、@K_Shoppiさんを招集し、
Twitterで@upura0さんから手伝いたいという嬉しい声をいただきまして主催の布陣が整いました。

内心、「大ごとになってきたな(汗」という感じでしたが、
ドキドキよりもワクワクが余裕で上回ってましたね。

こんななんとなくつぶやいたことが発端となり、
Sports Analyst Meetupと姿を変え、ついに開催にいたりました。

こんなに大きなイベントが開催できるとは夢にも思ってなかったし、
多くの方に参加いただけて感無量です。


本当にありがとうございました。


開催目的


本イベントはスポーツのジャンルを問わず
スポーツアナリスト(を目指す人)にとって
有益な情報共有の場を提供することを目的としています。


実際、スポーツアナリストってまだ人数が少ないと思いますし、スポーツによっても求められるレベルが違うし、アナリストの意見を反映している例はまだまだ少ないんじゃないかと思っています。


そういった「スポーツアナリストとは?」というところから「スポーツ間でのアナリストの立場の違い」まで視野に入れ、スポーツアナリティクス界ひいてはスポーツ界をより良い方向に持っていけたらと思い、今までありそうでなかった交流の場を提供しようという形になりました。


開催してみてつくづく「需要はあったけど、なかなか供給する側がいなかったんだな」と痛感しました。本当にやって良かったです。

LTをしてみて

speakerdeck.com



今回、

  • スポーツは好きだけど、分析はあまりやってなかった人
  • 分析は好きだけど、スポーツ分析はあまりやってなかった人
  • スポーツ分析を生業としてやっている人

と様々な方が参加してくださいました。



自分としてはみんなに興味がある話題で、
少しでもスポーツ分析に興味を持ってくれるといいなと
思って、「大谷翔平の成績」について発表しました。


ただフタを開けてみると分析に強い方の発表も多く、
参加してる方も理解してる様子だったので、
もっと分析に寄せればよかった!!と後悔しました。


次回はNPBのデータでセイバーメトリクスを駆使した分析をしてみたいと思います。


リベンジマッチ!!


今回のイベントを通して実感したこと


LT資料の最後の方に以下のようなスライドがあったかと思います。

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第三者として外から分析を行おうとすると公開されているデータの性質上、

  • 個人がオフシーズンに努力した結果
  • 数ある選択肢からその戦略を選択したという結果
  • 試合結果

などなど
"""結果"""しかわからないのが歯がゆいなって思いました。

戦術の評価をしたいならそれでもいいと思いますけど、
スポーツって人がやるものですし、個人の成長に寄与できる分析を
したいなぁって思ってきました。


でもそういうデータって選手やチームに近い専門の企業に入らなきゃ出来ないですよね。

NPBしかり、日本のスポーツデータは近い将来、オープンに誰でも触れるようにしないと
スポーツアナリストの存在が認められていかないと思いますし、
スポーツアナリストの価値が高まっていかないと思いますし、
スポーツアナリスト市場は大きくならないだろうなと思ってます。


これをチャンスだと思うか、思わないかは人それぞれだと思いますが、
自分は"""チャンス"""だと思っています。

だからこそオリンピック間近のこのタイミングで「ジョブチェンジしたいなぁ」と思っています。



ただ、スポーツに対する分析っていろんな関わり方があると思っていて、
以下はその一例だと思いますが、カテゴライズしてみました。

1. 誰に

  • チーム向け(戦術)
  • 選手向け(個の力)
  • ファン向け(CRM)
  • ファンになりそうな人向け(新規獲得)


2. 何を(目的)

  • 戦略の提示
  • 好不調要因の把握
  • 将来成績の予測
  • わかりやすい可視化の提供
  • 試合速報の提供


3. どこで

  • スポーツデータ分析専門企業
  • スポーツチーム
  • メディア


4. 何を(実作業)

  • (IoT、画像などから)データ収集
  • BIツールでダッシュボード作成
  • DMP構築
  • 統計解析(予測モデル作成、要因把握)
  • アプリ開発
  • 記事執筆


こんな感じですかね。
まぁ趣味でやるのが一番ちょうどいい説はあるとは思うんですが、
私のように自分の分析結果が試合に反映されると嬉しいと思うタイプは
スポーツチームに近いところで自由に分析できる環境が欲しいだろうなと思います。

私としてはどこででもいいので上記全部やっていきたいです!!



話は少し逸れましたが、スポーツアナリストの存在価値の向上を通して、選手たちの(引退後も含めた)生涯価値の最大化が図れると嬉しいですね。

このイベントがその一助となることを祈っています。

今後に向けて

今回、Sports Analyst Meetupを開催して、反響がかなり大きかったので、
近いうちに第2回も開催したいと思っています。

そのときは

  • 今回のような初心者セッション(20〜30分)
  • 実務でスポーツデータ分析をされている方のロングトーク or パネルディスカッション(30分)
  • LT(10人前後)

という構成でやりたいと考えています。
個人的には4〜5月くらいに春季大会を開催したいですね。

お楽しみに!!

まとめ


というわけで、今回残念ながら参加できなかった方も参加できた方も次回、ぜひご参加ください!
会場提供していただける企業様やロングトークをぜひやりたいという方がいらっしゃいましたら、私(@ponsa__ku)までDMください!

よろしくお願いします!!